via Kiki Karpus
現在新しいサービスが続々と誕生していますが、その多くは昨今の技術革新によって実現可能となったものです。
今回はBusiness Insiderで紹介されていた新しい技術アイデア10選を、動画や補足情報も交えてまとめました。
とりわけこれからのマーケティングにおいてこれらの技術は欠かせないものとなっています。
(Source: 10 Cool New Tech Ideas For Businesses )
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顔認識
Unileverは消費者を笑顔にするプロジェクトの一環として"Share Happy"と呼ばれる自動販売機をつくりました。これは顔認識で人の笑顔を認識してアイスクリームを提供するというものです。
Facebookに自分の笑顔の写真をUPできちゃう機能も。自動販売機はLisbonで去年デビューし、メディアや広告なしに2日で52,000個ものアイスクリームを販売しました。(つまり52,000もの笑顔をつくりだしたということですね。すごい!)
その様子がわかる動画はこちら。技術もさることながら、思わず笑顔になってしまう仕組みが素晴らしいですね。
顔認識は体験キャンペーン上だけでなくデジタルサイネージ上でも使われています。
ラスベガスにあるヴェネツィアリゾートでは通行人に合わせたレストラン広告やエンターテイメント広告を表示するために顔認識を使っています。アディダスのような巨大ブランドは顧客に年齢に合った靴を表示するために顔認識をもったデジタルウォールを導入しテストしています。
ハイパーターゲティング
今までターゲット広告というものはありましたが、今日では広告をよりいっそう明確にすることが重要になっています。人々はネットサーフィン、ショッピング、SNSへのコメントなど、オンラインで時間を過ごしているとき(追跡可能な)"デジタルなあしあと"を残しており、広告主はほぼすべての人を嗜好、趣味、人口統計データの観点からプロファイリングできます。
例えばCRUNCHと呼ばれる広告プラットフォームは、ウイルス対策ソフトのターゲティングをする際、ソフトのショッピングをしている人だけでなく、ピザをネットで注文している人も探します。一つの属性を使ったものよりかなり良い結果になったそうです。
というのもユーザがインターネット上でどれくらいアクティブかは重要な指標であり、よりオンラインコンテンツを消費している人ほどウイルスやリスクに晒されやすく、ウイルス対策ソフトを必要としているからです。
音声分析アプリ
これはまだコンセプトの段階ですが、見ているテレビ番組、聴いてるラジオ番組を教えてくれる新しいアプリを使った広告を生まれるかもしれません。
Yahooが買収したIntoNowは、テレビの音から何の番組が流れているのか識別できる技術を持っており、人々は番組や広告にチェックインすることができます。
テレビ番組のオーディオトラックを認識できるシステムはラジオでも利用できるので、ラジオ広告が流れていれば携帯電話でオーディオを読み取り直接クーポンを発行できたりするかもしれません。言ってみれば、マイクロフォンを通してオーディオのQRコードみたいなものを広告から携帯電話に送る感覚です。
詳しくはこちらも参考に。
>> 米Yahoo!、テレビ番組チェックインサービスのIntoNowを買収 - ITmedia エンタープライズ
拡張現実(AR)
スイスの時計メーカーTissotは拡張現実(AR)を使って、バーチャルで時計の試着ができるようにしました。白黒のリストバンドをウェブカメラの前でかざすとリストバンドが3Dのバーチャルバージョンの時計に変換されて表示されます。時計のタッチスクリーン機能も遊ぶことができるそうです。
ARはPCよりもモバイルで多く見られ、マーケティング活動、クーポンなど幅広く利用されています。
こちらの事例がおもしろいのでぜひご覧ください。
>> ロンドンのヴィクトリア駅に落ちた天使|AXE EXCITEのARプロモーション mifdesign_antenna
>> AR×ロケーション。TVスターと写真を撮れるキャンペーン « INFOBAHN
モバイル:コード、スポットターゲティング
QRコードは印刷広告、製品に見られ、テレビ画面に表示させたり、織物に縫いこむことだってできます。QRコードを読み込むアプリさえあればテキストを表示させたり情報にアクセスしたりウェブページを開いたりできます。
またとりわけ食料品店やドラッグストアで、製品の価格や情報を見るためにUPCバーコードをスキャンすることも出来ます。
バーコード、QRコードのスキャンは昨年から800%増加しており、一秒に一度のペースでスキャンが行われています。
QRコードのキャンペーンはぜひこちらをチェック。
>> 見逃せないQRコードキャンペーン3選 Don't be lame
ビデオ
ビデオでは興味深いイノベーションが起きています。広告主はリアルタイムにビデオコンテンツを変えるといった"ダイナミックでクリエイティブ"なことができます。
例えば、視聴者が男性か女性か、もしくは北部か南部かによってこっそり映画の予告編を再編集できます。
広告プラットフォームの例としてTumriとTeracentの2つが挙げられます。
詳しくはこちらを参考に。
>> Goolge、Teracentを買収してディスプレイ広告にAIを
>> ウィジェットを活用した広告配信プラットフォーム「Tumri」 :ソーシャルメディア.jp
クラウドベースFliteはリアルタイムで広告を編集できるもう一つの広告プラットフォームです。ビデオ、投票のようなリアルタイムコンテンツ、その他インタラクティブな要素を広告に組み込み、Facebook、Twitter、Youtubeからソーシャルメディアコンテンツを取り込みます。これらはすべていつでも切り替えることができます。
こちらのShowcaseを見ていただくとわかりやすいかと思います。
>> http://www.flite.com/showcase/
インセンティブ、仮想通貨
FarmvilleやMafia Wars、Angry Birdsのようなゲーム内でのインセンティブ広告はソーシャルゲームを毎日プレイする人々と良い関係を築くことができます。広告を見てもらったりスポンサーのコンテンツにエンゲージしてもらう代わりに、ゲームクレジット、バーチャルグッズ、その他ゲーム内で使えるものを提供するというアイデアです。
Lab42を使ってアンケートを作成することもできます。Lab42ではさまざまなソーシャルネットワークやソーシャルメディアパートナーのサイトを利用して調査を行います。回答者の時間と意見をもらう代わりに仮想通貨を提供します。
詳しくはこちらをどうぞ。
>> ソーシャルネットワークを利用して調査を行うLab42、費用対効果をウリに利用者を獲得
Calypは製品を友人やネットワークにプロモーションしてくれた消費者に現金、ギフト、値引きの報酬を与えるネットワークです。
ユーザはテキストメッセージ、ブログ記事、ソーシャルステータスアップデートを通してCalypのリンクを広めることができ、友人やフォロワーがそのリンクをクリックすることでクレジットを入手できます。
ソーシャル分析
今日では、ブランドがソーシャルネットワーク上で顧客や潜在的顧客とエンゲージするのを手助けしてくれるすばらしい分析ツールが数多く提供されています。
詳しくはこちらのスライドショーをどうぞ。
>> The Best Social CRM Programs Inc.com
ソーシャルネットワーク上の消費者/顧客の増加はマーケットで最も重要なトレンドの一つです。そして大規模データにともない、効果的な分析とデータに基づいて行動できるマーケッターが生まれてきています。
これまでマーケッターは自社のウェブサイト、コールセンターへの訪問者といった自社の情報を分析することに焦点を当てていました。しかしソーシャルネットワークに存在するソーシャルデータは組織の壁をこえており、そのデータを効果的に分析し行動する能力がマーケッターには求められています。
ウェブ
あなたのウェブサイトはいい仕事してますか?
そのサイトデザインの効果やどのくらいトラフィックを生んでいるのかを測定するツールを紹介します。
EyeTrackShopはウェブサイトページだけでなくオンライン広告、バナー広告、印刷広告、包装デザインの効果を測定するための視線追跡の研究を行なっています。
EyeTrackShopにサンプルデザインとテストしたいデモグラフィックを送るだけで48時間以内に結果が送られてきます。webカメラ搭載のPCユーザにモニターを依頼し、網膜スキャナーを使って注視時間と位置を測定しています。
もう一つチェックしておきたいツールはGigyaです。ユーザはウェブサイトに自分の好きなソーシャルIDでログインできます。
GigyaはユーザがサイトにFacebook、Google、Twitter、AOL、Yahooなど25もの異なるIDでログインすることができる"スーパーAPI"だけでなく、コメント、シェア、評価とレビュー、ゲームとチャットのような一連のソーシャルプラグインも提供しています。
こちらも参考にどうぞ。
>> Gigyaでソーシャル・ネットワークでのウィジェット利用が簡単に
クーポン
現在日替わりクーポンサイトはありふれていますが、中でもSignpostは他のものと一風変わっています。
よくある「売上の50%はクーポンサイト側に」といった売上シャアをしない代わりにクーポンを出したい企業から月額$99課金するシステムです(初月無料)。
それぞれのクーポンが発行されるとき、このセルフサービスプラットフォームは企業側にすべての割引額、商品引換期間、発行制限数の管理権を与えています。
Signpostはウェブサイト、デイリーニュースレター、ソーシャルメディアを使って展開しています。
いかがだったでしょうか。
ソーシャルメディアが普及し、今までには得られなかったさまざまなデータが入手できるようになった分、それらを利用した斬新なマーケティング、広告がこれからも生まれてきそうですね。また、QRコードやARはもちろんのこと、ビデオに関してもおもしろいアプリやサービスがちらほら出てきているようなので、ぜひそちらの動向もチェックしておきたいです。
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